オンライン探究学習「まち探」レポート①・②
- こなん探究塾
- 2020年5月18日
- 読了時間: 4分
参加してくれる小学生いるかな・・・と不安な気持ちではじめた「まち探(まちたん)」ですが、初日は5名、二日目の今日16日(土)は3名の小学生が参加してくれました。
オンライン授業の試みにご理解いただき、インターネット環境の準備にご協力いただいた保護者のみなさまのおかげです。ありがとうございます。
5月15日、16日に実施したオンライン授業の内容をご紹介します。
①まち探・算数
最初の授業は算数です。まちのなかにある算数、特に私たち大人が毎日のように接している算数にどんなものがあるでしょうか?
大人になると毎日している算数とは・・・買い物です。そこで、今回は小学生一人ひとりが「コンビニの店長」になったつもりの授業をしました。
授業の流れはこんな感じです。
コンビニに売っている商品を挙げる
それぞれの商品は、誰が、どんなときに買うかを想像する
金曜日にそれぞれ何個売れたかを設定
金曜日と土曜日の違いを考える
土曜日に仕入れる数を推測する
3に関してはぼくが設定し、ほかを小学生に考えてもらいました。
2を考えるのがおもしろく、正解がないので、生徒一人ひとりが自由な発想で答えていました。例えば、飲み物。買う理由は、暑いとき、スポーツしたあと、遠出をするときなどが上がりました。
4では、土曜日は学校や仕事が休みなので、スポーツする人が増える、遠出する人が増える。一方で、先週は土曜日の天気は、金曜日よりも悪く気温が下がりそう。
それを踏まえて金曜日に比べて仕入れを増やす、減らす? といったゲーム感覚で進めました。
ここでタイムアップ。ぼくの時間のよみが甘く、40分たってしまいました。
お気づきかもしれませんが、いわゆる算数(計算)はまったくしていません。 販売額と仕入額の話を少しし、コンビニでは商品が数百種類もあるので、今回のように1つ1つの仕入れを考えるのは大変。
その作業を簡単にしてくれる最新の技術が話題の「AI」「ビッグデータ」であり、それは算数の先にある数学、数学の先にある統計という学問があるよ、と言う授業の着地をしました。
②まち探・国語
国語は大きなテーマとして、「地名・漢字の由来」と「キャッチコピーをつくろう」の2つを用意していて、参加した小学生にどちらがいいかを選んでもらい、前者をすることになりました。
「心」という漢字の由来(小学生にはウケがいい)を紹介して、漢字の由来には諸説あるし、どれが本当の正解かはわからない。でも正解っぽい理由は想像することができることを伝えました。
次に「国」「語」という2つの漢字の意味を考えてもらい、そもそも国語ってなんだろう?という質問になげて自由に考えます。そして「国」という漢字の由来を想像する時間。
国を分解して、口と玉にしてみたり、玉をさらに王と点に分けてみたり。なかには
さらに「王」を分解して「土」という漢字を見つけ「国土」という要素が国には必要だという小学生もいました。
最後は滋賀県の「滋」という漢字の由来を考えます。
この感じはけっこう曲者で、「氵」が水にゆかりがあることをみんな知っているのですが、右側の上と下をどう捉えるかは人それぞれです。
草かんむりっぽいけど、微妙に違う。(実際に右側の上は部首として取り上げられてる辞書もあるが、まだ部首として認められていないことが多い)
でもそれを草かんむりとして想像するかどうかは個人の自由。正解はありません。
糸2つも、ゲジゲジ=生き物として捉えたり、カミナリとして捉えたり。
といった具合で国語の授業も終わり。
算数も、国語も、明日のテストの点数が上がる授業ではありませんが、どちらもいつもは当たり前すぎて気にしないことにあえて目を向けて「問いを立ててみる」。その問いの答えをすぐに調べて正しい答えを知るのではなく、あえて自分の今もってる知識だけで答えを想像するということをしました。
ほかの科目・授業においても、こなん探究塾のオンラインコースでは、「疑問をもつ」「今ある知識で答えを想像する」というプロセスに時間をかけることに重点をおいた授業をします。
5月最終週の授業も追加予定ですので、ぜひご参加ください。
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